2006(平成18)年4月10日
社会福祉やソーシャルワークが「危機」を迎えている時代にあって、社会福祉に関する実践・理論・研究・教育の改革が求められています。社会福祉の発展の展望を確かなものとするためには、社会福祉の実践や研究に携わる優れた人材を数多く育てなければなりません。しかし、これまでの社会福祉専門教育を省みると、社会福祉士制度の発足以来、資格対応のために一定の科目統ーが行われてきたとはいえ、教育内容の体系性や普遍性において欠けるところがあるといわざるをえない面があり、教授法についても旧態依然たる状況を脱していないとの批判もあります。
社会福祉教育についての研究は、創立以来10年の歴史を持つ日本福祉教育・ボランティア学会をはじめ、日本社会福祉学会などの関連学会で研究成果が蓄積されており、日本社会福祉教育学校連盟・日本社会福祉士養成校協会主催の「全国社会福祉教育セミナー」をはじめとして、経験交流の機会も少なくありません。しかし、社会福祉専門教育に焦点を絞って、体系的に社会福祉教育について討議・研究する適切な場があるとはいえず、社会福祉専門教育を中心とする新たな学会の設立は急務の一つであったといえます。
このような状況の中で、黒木保博(同志社大)、白澤政和(大阪市立大)、牧野忠康(日本福祉大)、米本秀仁(北星学園大)の四氏の呼び掛けに応えて、有志十余名が発起人となり、去る2005年10月31日、文京学院大学において日本社会福祉教育学会創立総会を開催し、あわせて創立記念研究大会を開催致しました。
学会としての活動は文字通り緒についたばかりですが加入頂き、積極的に学会活、社会福祉教育に関する研究活動の発展に寄与するため、趣旨にご賛同頂ける皆様に一人でも多くご動にご参加下さるよう呼び掛けます。
日本社会福祉教育学会会長
日本福祉大学
宮田和明
目次
- 日本社会福祉教育学会第1回大会概要報告
- 日本社会福祉教育学会第2回理事会概要
- 新入会員
- 第2回(2006年度)日本社会福祉教育学会全国大会(第一報)
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日本社会福祉教育学会ニュース(No.1)[328KB]