2021年7月31日発行
巻頭言
第11回研究集会と第17回大会を終えて
2020年度役員選挙において理事となり、さらに副会長に選出されました。結果として、大会・研究集会など学会イベントを担当する第 2 委員会の委員長を努めることになりました。2021 年の学会イベントである第 11 回研究集会と第 17 回大会を終えましたので、その成果と課題について振り返ってみたいと思います。
第11 回研究集会は、コロナ禍における社会福祉教育の現状と今後の課題-多様化する授業内容と方法に関する事例報告を中心に-というテーマで、 3 月 13 日(土)の午後、オンラインで開催しました。
コロナ禍における社会福祉教育は、それぞれの地域の感染状況(地域性)と、養成校の規模とカリキュラムによって、多様な授業形態と内容が展開されています。そこでそれぞれの地域において、どのような取り組みがなされているのかを把握し、今後の課題となる授業のあり方について検討しました。
日本社会福祉教育学会第1 7 回大会 は、「社会福祉分野における ICT 活用教育の課題と展望-ウィズ/アフターコロナ時代の社会福祉教育を考える-」というテーマで、 6 月 19 日・ 20日にオンラインで開催しました。そのテーマの趣旨は、コロナ禍の中で、全国の社会福祉教育現場が遭遇した ICT 活用教育のあり方について検討するとともに、その経験を今後の ICT 活用教育にどのように生かすか、またその課題について検討することが目的でした。
このふたつの企画そのものは悪くなかったと思うのですが、残念ながら、参加者は少なかったです。 3 月の研究集会は 10 数名、 6 月の 17 回大会は 30 名前後だったと記憶しています。周知方法にも問題があったかもしれません。それよりも参加者が少ないことの背景には、学会イベントに対する学会員の関心のなさがあるように思います。
社会福祉教育に関する研究課題と切り口は多様です。第17 回大会では、学会としてオンライン授業における教育方法や教材について継続研究と行おうという提案がありました。この学会には、このような提案が学会としての共同研究となり、そこに学会員が参加する。その研究成果を研究集会や大会で報告するというシステムが必要なのだと思います。
また2022 年度の第 18 回大会は、すでに中国・四国地域での開催が決まっています。そして2023 年度の第 19 回大会は、関西での開催を予定しております。企画内容の充実は勿論ですが、広く周知していきたいと思います。ですから、会員の皆さまもどうぞ今後の取 り組みと企画に関心をもっていただき、多くの方が参加してくださることを期待しています。
目次
- 巻頭言
- 第11 回春季研究集会報告
- お知らせ
- ニュースレター編集委員紹介
- 2021年度年会費納入のお願い
- 編集後記